はじめに
こんにちは!
僕は2024年10月20日に行われた宅建試験に自己採点の結果、38点で合格しました!今回の合格点は37点だったのでギリギリでしたが、とても嬉しいです。
この記事では、僕が94時間で宅建に合格した使用教材や勉強法をありのままにお伝えしたいと思います。ぜひ、参考にしてみてください!
使用教材の紹介
宅建を勉強するにあたってテキスト選びはとても重要です。テキストを選ぶ際は、イラストが豊富で視覚的に理解しやすいもの、説明が丁寧で分かりやすいもの、レイアウトが見やすく学習しやすいものを選ぶと良いです!ぜひ、自分に合ったのを探してみてください。
ここでは僕が使用した教材を紹介します。
「らくらく宅建塾」シリーズ

僕が利用したテキストは、宅建学院の「らくらく宅建塾」シリーズです。「らくらく宅建塾 基本テキスト」、「過去問宅建塾」(分野別で3冊に分かれています)、「まる覚え宅建塾」の合計5冊です。
宅建のテキストは数が多くて、どれにしようかかなり迷いました。結局、合格した方のブログなどを参考に「らくらく宅建塾」シリーズを使用。授業スタイルで理解が進み、とても分かりやいテキストです。迷ったら、このシリーズはとてもおすすめです。
ちなみに決め手はこちら(モアライセンス)のサイト。ここでは、様々な資格勉強に役立つ情報が満載です。宅建用のテキストもたくさん紹介されているので確認してみてください。
本屋さんで立ち読みができるので、他に気になっているテキストがあれば比較してみることが大切だと思います。電子書籍(Kindle)も試し読みができます。(でも、時間があれば本屋で立ち読みの方がたくさん読めるのでおすすめです!)
らくらく宅建塾[基本テキスト]
Kindle版を利用。かなり読みやすく、とても分かりやすいです。知識が0でもすらすらと読むことができます。説明口調が苦手な人でも、授業スタイルのためすんなり理解できると思います。
訂正箇所があると思うので、事前に確認必須です。ホームページから確認可能。
過去問宅建塾
Kindle版を購入。分野ごとに分かれていて、権利関係、宅建業法、法令上の制限・その他の分野の3冊があります。ページの構成としては、左ページに過去問、下部にヒントがあって、右ページに答えと解説があります。解説もかなり細かく説明されていて、分かりやすいです!
まる覚え宅建塾
Kindle版はないので紙の本にしました。当初は購入する予定はなかったのですが、試験の1週間前にざっと確認したいなぁ~と思ったので利用。基本テキストをさらにまとめたような内容で、基本テキストを超えることは書かれていません。時間がないときに要点だけぱっと確認できるのは便利ですが、必須ではありません。状況に合わせて購入を検討してみてください。
Kindle版と紙の比較
僕は紙の本ではなく、電子書籍(Kindle)を購入しました。普段から電子書籍に慣れている方や、持ち運びを楽にしたい方はKindle版がおすすめです。紙の本に慣れている方や、書き込みながら学習したい方は紙の本にしましょう。普段の学習スタイルに合わせて選んでみてください。
電子書籍(Kindle)
- 安い
- どこでも読める
- (デバイスによっては)目が疲れる
- 直接書き込めない
紙の本
- 目が疲れない
- 書き込める
- 割引がない
- 荷物がふえる
ちなみに僕は、e-ink(電子ペーパー)タブレットを使用しているので、長時間読んでも目が疲れにくかったです。あと、直接書き込みはしない人なので、Kindleが自分には合っていると感じました。
補足(いろいろ進化してます)
- Kindle版の2025年版基本テキストは、スマホ対応となり、さらに読みやすくなりました。
- 2025年版の紙の基本テキストは、分野ごとに分割できるようになり、今までより持ち運びやすくなりました。
用意したもの
宅建の勉強を始めるにあたって用意したものを紹介します。
テキスト
「らくらく宅建塾」シリーズを購入。「らくらく宅建塾[基本テキスト]」、「過去問宅建塾」(分野別で3冊)、「まる覚え宅建塾」の合計5冊。
テキストは最初に全て揃えるのではなくて、初めにテキスト、テキストが終わったら過去問、焦ったらまる覚えのように分けた方が良いと思います。もし違うテキストに乗り換えたとしても出費が最小限で済みます。
Boox Go Color 7
e-ink(電子ペーパー)タブレットです。Kindle版の基本テキストと過去問を読むために利用。
e-inkといって、普通のディスプレイとは違います。紙のような画面で、長時間見ても目が疲れません。また充電持ちがかなり長いのもおすすめポイント。ただし、動きはゆっくりめです。
Kindleはスマホでも使えますが、画面が大きいタブレットが個人的にはおすすめです。
紙
基本テキストにはところどころ問題と解説がついています。また、過去問の問題の下にはヒントが。これらを隠すために使いました。
Notion・iPad

Notionという「オールインワンワークスペース」アプリです。過去問を解いた時に、どこまで解いたか・正答したかを記録するために使いました。エクセルやgoogleスプレッドシートでも代用できます。でも正直、正答率は気にしていませんでした(というかあまり使い方がわからなかった、、、)。おそらくどこが苦手かは解いていくうちに自分でわかると思います。
NotionをiPadで開きつつ、過去問を解いていました。スマホを使わなかってのは、勉強中に気が散ると思ったからです。(スマホが近くにあるだけで、集中力は下がるらしいです。「スマホ脳」で知りました)
ポモドーロタイマー・Apple Watch
ポモドーロタイマーのアプリです。ポモドーロタイマーとは25分集中→5分休憩のサイクルを回すテクニックです。人の集中できる時間は短いらしいので、タイマーを使って管理しました。アプリを使うと記録もされるので、やる気アップにつながります。スマホでアプリを使うと勉強の邪魔になるかと思ったので、Apple Watch対応のアプリを使用しました。
置き時計タイプもあります。Amazonで探してみてください。
ポモドーロテクニックは、勉強以外にも幅広く使えるのでおすすめです。
用意するもの【まとめ】
紹介したものは、用意が必須でないものもあります。ここでいったん整理したいと思います。
<必須>
- 基本テキスト→知識のインプット
- 過去問→知識のアウトプット、問題に慣れる
- 紙→解説やヒントを隠す
<あれば便利かも?>
- Kindle→慣れていないなら買う必要はないと思います。メリット・デメリットをしっかり見極めたいです。迷うなら紙でOK!
- 電子ペーパー→紙の本の場合は要りません。Kindleを購入するなら考えてみてもいいかもしれません。ただし、普通のタブレットと違って本や文章を読むことに特化したデバイスなので、宅建のためだけに使うのはもったいないと思います。
- notion・iPad→正直、どこまで解いたかが分かればいいので、ペンと紙で十分です。デジタルで残したい場合は活用しましょう。
- ポモドーロタイマー・Apple Watch→ポモドーロタイマーは、ぜひおすすめします。アプリは記録が残るのでうれしいですが、紙で記録するのも良いでしょう。
スケジュールと勉強法
全体の見通し
ネットで検索すると、宅建合格には300時間程度かかるとされています。僕も300時間を目安に計画を立てていました。
皆さんも、目安として300時間程度の時間を確保することをおすすめします。試験日は通常10月の後半です(2025年は10月19日の見通し)。そこから逆算して計画を立てましょう。
平日は何時間勉強に充てられるか?、休日はどのくらいか?あと、テキストは何時間で一周しようとか、この日までには過去問を一周したいなどの大まかな計画を練ります。
ちなみに、勉強にかかる時間は以下の通りです(あくまで僕の経験による目安です)
- 基本テキスト 15時間
- 過去問(すべての分野) 50時間
- まる覚え 12時間
毎日の計画
全体の計画を立てても、(僕のように)計画通りに進むとは限りません。毎日の勉強の計画を立てることが大切になってきます。
計画は具体的に立てましょう。例えば、明日は休日だから16ポモロード(25分×16ポモロード=6時間40分)勉強しよう。9:00から勉強開始で、9:00-9:25までの1ポモロードで、権利関係(過去問)の問13から問20まで解こう。9:30-9:55は問21から、、、のようにすると目標が明確になります。1ポモロードに解答できる問題数は何周目か?得意な分野か?などによって変わるので、適宜調整すると良いです。事前に決めた目標を超えると早く解けた!と喜びになります。超えなくても巻き返せば良いだけです。
場所
基本は集中できる場所で勉強することが重要です。
また、電車などの通学・通勤・帰宅時間を有効活用しましょう。5分でも10分でもスキマ時間を見つけて取り組むことができます。スマホを見る時間を勉強に変えるだけで、かなり変わると思います。
基本テキストは電車でも十分だと思います。過去問は集中できる場所で解いたほうが良いですが、スキマ時間があるなら電車でも取り組みましょう。
大学の授業日は、通学・帰宅の際、電車の中で勉強していました。空きコマ(授業がない時間)は大学の図書館で。
夏休みに入ってからは近くの大学の図書館で勉強しました。僕は明治に通っているので、山手線コンソーシアムを利用しました。山手線コンソーシアムとは、青学や、法政、明治、立教などの学生が相互に大学の図書館を利用できるシステムです。
自宅だとあまり勉強に集中できない人は、場所を変えることをおすすめします。でも、距離も大切だと思います。あまり遠すぎても行くのが面倒になるので、近場で集中できる場所を探してみてください。カフェで勉強している方も多いですよね。
勉強法
僕の実際の勉強の流れは以下の通りです。
テキスト(1回目)→過去問(1回目)→過去問(2回目、途中で中断)→まる覚え宅建塾→過去問(2回目の続き、最後まで終わらず)
テキスト(1回目)
7/2-7-23(11時間40分)、さらに過去問を解いている間にわからなかった箇所がありテキストを確認(1時間30分)
まず初めに、基本テキストを読み始めました。ただ単に文字を追うのではなく、各項目をしっかり理解することを意識して読み進めました。途中、問題があるので紙で隠しながら解きましょう。理解が曖昧な部分は、丁寧に読み返すことが大切!
過去問(1回目)
7/23-9/12(45時間30分)
過去問は、左側のページに問題、その下にヒント、右ページに解答解説となっています。解説は設問ごとに書いてあります。ヒントは見ないように紙で隠しながら。1回目であれば、答えを見るよりはヒントを確認した方がいいですが、2回目以降はヒントを見ると自分のためになりません。
また、過去問でただ単に解くこと、ただ正解することはあまり意味がありません。大切なのは、問題を解く時に、どの箇所が間違っているか、なぜ間違っているか、どう修正すれば正解になるかなどを考えることが大切です。また、解説を読む際に自分の考えた間違っている箇所や理由が正しかったかを答え合わせすることで理解が深まります。問題を解く時間をあまり気にしすぎず、しっかりと理解することが大切です。
過去問(2回目)
9/12-10/19(24時間50分)
2回目の過去問は理解が進み、解きやすいと思います。
でも、途中でこのままでは試験に間に合わないと思い、全体の知識を深めるほうが先だと判断。
まる覚え宅建塾
10/13-19(10時間20分)
試験日が近づいてきたため、基本テキストの内容を効率的に復習するために、「まる覚え宅建塾」を利用しました。基本テキストをよりコンパクトにまとめたような内容なので、短時間で全体を復習するのに役立ちました。
理想の勉強法
理想は、テキスト→過去問→テキスト→過去問→・・・過去問→(予想問題)の順番で進めましょう。
テキストを2周、過去問を5周すると考えたら、280時間です。
テキストはしっかり理解しながら読み進めます。スキマ時間を活用して少しでも読み進めましょう。
過去問は、何が間違っているか?どう修正すれば正しいか?など問題で聞かれないことも自分でしっかり考えます。問題に正解することも大事ですが、理解することのほうがより大切です。
過去問を1周したら自分の苦手分野がわかるはずです。もう一度、基本テキストを一から読み直し、苦手なところは特に注意して理解を進めます。
そのあとは、過去問を繰り返し解きます。考えてもわからない箇所は適宜基本テキストの該当箇所を振り返りましょう。連続して3回正解したら、その問題は飛ばして構いません。ここまですれば完璧だと思います。
予想問題は余裕があれば解いてみましょう。
試験当日のアドバイス
試験当日は、体調を万全にして受けましょう。しっかり睡眠を取ることが大切です。
試験会場までの移動時間はまる覚え宅建塾をパラパラと読みました。
駅から試験会場に行くまでに、予備校が資料を配布しています。これは絶対もらっておきましょう。予備校も複数あるので、できるなら、もらえるだけもらっておくと良いと思います。
配布される紙には、最新の法改正情報、資料問題、数字の確認など、直前の確認に役立つ情報がまとめられています。資料問題は毎年数字や傾向が変わるため、過去問だけでは対応できません。この紙から出題される可能性が高いです。実際に僕が解いたときも資料と全く同じ内容の問題が出題されました。
ちなみに、同じ日に別の試験もあったらしく、宅建以外の紙ももらいました。とりあえず、なんでももらっておきましょう。
ここが気になる
受験をする方が気になることを、自分の経験からQ&A形式でお伝えします。
Q1: 毎日勉強したのか?
-毎日は勉強していません。夏休み中は何回も旅行に行っていました。(旅行中は宅建に触れていません。)でも、たくさん遊ぶからこそ、勉強するときはしっかり集中して取り組みました。一番勉強した日で、朝9時から夜の7時半まで図書館にこもっていました。
Q2: 独学で合格できるか?
-できます!僕も独学でした。ただし、宅建に合格するにはしっかりと勉強する必要があります。勉強せずに合格することは難しいと思います。
Q3: 合格するには300時間必要か?
-個人差が大きいと思います。ですが、300時間というのはあくまで目安であって、勉強時間より勉強法(過去問)などを重視した方が合格に近づくと思います。僕は94時間で合格できました。理想の勉強法で280時間としていますが、あくまで理想です。もし、試験まで時間がない場合でも、過去問をしっかり自分で考えながら、理解しながら解いてください。5周することが絶対必要なわけではありません。量より質が大切だと思います。
Q4: iPadやApple Watch、電子ペーパータブレットを持っていないが、買う必要があるのか?
-宅建のためだけに購入する必要ないと思います。既に持っているなら活用できると思いますが、必須ではありません。ほかの物で代用できます!
Q5: モチベーションが出ない
合格後の自分をイメージしたり、合格した際に何かご褒美を用意しておいたりすると意欲が高まると思います。
Q6: 試験直前は何をすればいいのか?
僕の場合は授業が始まっていたので、試験の1週間前ぐらいはあまり勉強していません。前日は1時間程度過去問を解いた感じです。
試験当日は駅から受験会場に行くまでの間に、宅建の予備校などから資料をもらえると思うので、必ずもらっておきましょう。テストまでに目を通すことをおすすめします。
まとめ
僕は94時間という短い勉強時間で、宅建に一発合格できました。当初の計画(300時間の勉強)とはかけ離れた数字ですが、今の結果には満足しています!
基本テキストは1回だけ、過去問も1.5回くらいと、見た目上はあまり勉強できていませんが、合格した秘訣は、「理解」をどれだけするかに重点を置いたからだと思います。
特に過去問を解くときは注意したいです。繰り返しになりますが、ただ正解するだけでは全く意味がありません。正解=理解したことにはならないからです(正解したのはたまたまかもしれません)。だから、どの箇所が間違っていて、なぜなのか、どのように修正できるかなど、自分で考えることが合格へのカギを握っていると思います。
今回は、僕が宅建に合格した勉強法などをすべてお伝えしました。何か一つでも、皆さんの役に立てたら嬉しいです。
この記事を読んだ皆さんが、宅建試験に合格することを心から応援しています!
公開日 2025/1/26 最終更新日 2025/2/1